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映画「ハロウィン2」を観てHatfield and the Northのことを思い出した話

GW,皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

私はこの機会に「観よう観ようと思いつつ観れていなかったホラー映画を消化しよう」と思い立ち,アマゾンプライムで観られる映画を片っ端から観ています。

13日の金曜日」とか「エルム街の悪夢」とか,有名どころはどれも1作目は観てるけどそれ以降のシリーズは追っていない,というものがほとんどだったんですよね。

 タイトルに挙げたこちらの作品もまさにそんなホラーシリーズの1つ。

上に挙げた2シリーズの原点であり,合わせて3大ホラーとも称される「ハロウィン」シリーズでございます。

 

1作目はその昔観てテーマソングがかっこいいな~とかキャッキャしていたのですが,それ以降のシリーズは一切観てなかったんですよね(ロブ・ゾンビのリメイク版は観た)。

そこでこの度「ハロウィン2」を鑑賞したのですが,合わせてHatfield and the Northのことを思い出してしまったので備忘録的に記しておきます。

(ちなみに今回の内容はとてつもなくしょうもないので注意です)

 

 

何故Hatfield and the Northを思い出したか。

というのも,(あまりにも有名な映画なので私の説明は不要かもしれませんが)この映画に出てくる殺人鬼はマイケル・マイヤーズという名前で,通称ブギーマンと呼ばれています。

マイケル・マイヤーズ,ブギーマン……どこかで聞いたことありませんか?

そう,Hatfield and the Northの楽曲「Fitter Stoke Has A Bath」の歌詞の一節に似ているんですよ!

Bing billy bong – silly song going wrong
Ping pong ping, clong cling dong
Ping pong ping, my head's gone

Bing billy bang, Desperate Dan, frying pan
Cling clong cling, bong bing bang
Michael Miles, bogeyman

この最後の「Michael Miles, bogeyman」の部分ですね(マイヤーズとマイルズだから若干違うけど)。

ですが,Hatfield and the Northのメンバーがこの映画からインスピレーションを受けて歌詞をこうしたとは思えません。

なぜならこの曲がシングルでリリースされたのは1974年,「ハロウィン」の1作目が公開されたのは1978年。「ハロウィン」のほうが後です。

なのでむしろ,「ハロウィン」の製作陣がこの歌詞をもとにマイケル・マイヤーズというキャラを作り上げたのではないか。それは言い過ぎにしても名前を考えるときとか,何かしらのインスピレーションになったのではないか。

 

……そう思っていた時期が私にもありました。

eigarunner.blog.fc2.com

 

↑のブログによるとマイケル・マイヤーズの由来は監督の恩人の名前ということだそうなので,Hatfield and the Northは関係ないようですね。肩透かしですみません……。

(というか恩人の名前を殺人鬼に使うっていいのか)

 

あとこれもこじつけですが,「ハロウィン」の舞台となるのはイリノイ州の架空の街ハドンフィールド(つづりはHaddonfield)だったりします(これも監督の出身地がニュージャージー州のハドンフィールドだからだそうで,Hatfield and the Northは関係なし)。

 

 

では,このHatfield and the Northの歌詞にあるMichael Milesは誰なのか。

こちらはイギリスのTV番組の司会者であるMichael John Milesという方です。

1955年から68年にかけて,この人がホストを務めたゲームショー番組のタイトルが”Take Your Pick!”

そしてそのオープニングゲームのタイトルが”Yes No Interlude”です。もろHatfield and the Northの曲名ですね。年代的にも,ちょうどメンバーがティーンの頃にこの番組を観て育った感じがします。

 (なおHatfield and the Northのライブ音源集である「Hatwise Choice」に収録の”Yes No Interlude”は”Take Your Pick”というタイトルになっています)

 

この”Yes No Interlude”というゲームの内容自体は,チャレンジャーに対してホストであるMichael Milesが1分間質問攻めにし,それに対して一度でもYesもしくはNoを使って答えたら負け,その段階で次の挑戦者と替わる,という内容のようです。

その映像の一部がYoutubeでも観られます。

youtu.be

以前FacebookのCanterbury Sceneのグループでこの動画が話題になっていて思わず質問してしまったのですが,どうもこのYes No InterludeでホストのMichael Milesが挑戦者たちをシビアに扱うことから,(挑戦者にとって)恐ろしい奴ということで「Michael Miles, bogeyman」という歌詞が生まれたようです。

ブギーマンというのはマイケル・マイヤーズに固有の呼び名ではなく民間伝承上の怪物全般を指すもので,「悪い子はブギーマンがさらいに来るぞ」といった脅しによく使われる。日本でいうなまはげみたいなもの。

 

 

というわけで,長々としょうもない話をすみませんでした。ここまで読んでくれた方ありがとうございます。

 

最後に私の好きなハロウィンのテーマ曲のリンクを貼って終わります。Tubular Bellsみたいでかっこいいですよね。

youtu.be