Das-Association

カンタベリーについての徒然やファンジン「Das-Association」の更新情報など

はじめに

はじめまして.

カンタベリー・シーンのファンジン「Das-Association」を編集しております,かにょと申します.

 

カンタベリー・シーンというのは何かというと,簡単に定義できるようなものではないのですがあえて簡潔にまとめてしまうならば,1960年代の後半からイギリスのカンタベリーという土地を起点に始まった一連の音楽シーンです.

このカンタベリーという土地に集まった何人かの若者たちがWilde Flowersというバンドを結成し,そこからさまざまなバンドが枝分かれしたり融合したりしていくつものバンドを生み出してきました.

私たちはそれらのバンドを総称してカンタベリー,もしくはカンタベリー系,カンタベリー・シーンなどと呼んでいます.

音楽的な特徴としては

  • ジャズがベースにある(そのためインプロヴィゼーション的な楽曲も多い)
  • キーボード(特にオルガン)が主体である
  • 独特のシニカルなユーモアセンスをもち,歌詞にもそれが表れている

といったものがありますが,いかんせん関わっているミュージシャンが非常に多いため,一概にすべてのカンタベリーのバンドにこれがあてはまるとは言えません.

一方で,前述したWilde Flowersのメンバーを中心としているためか,はっきりと定義はできずともどこか「カンタベリーっぽい」といえるような,似通った点がそれぞれのバンドに感じられるのもまた事実です.

個人的には,その「カンタベリーっぽさ」の根底にあるのは「人間臭さ」なのではないかなと思っています.

非常に多くのミュージシャンが複雑に関わり合っているカンタベリー・シーンは,それだけ多くの人々の人生が交差しています.そんな彼らの人生模様が凝縮された音楽,それがカンタベリーだと思います.だからカンタベリーの音楽には,いいものも悪いものも含めて,人生のふとした瞬間に誰もが感じるような情緒がこめられています.私はそれが大好きです.

 

そんなカンタベリーの魅力をより多くの人に伝えたいと思い,ファンジン「Das-Association」を作ることを思い立ちました.是非色んな方に手に取って読んでいただけたら,と思います.

 

このブログは,その「Das-Association」の情報をアップしていくために始めました.2020年現在vol.0として初巻を発行しましたが,今後も様々なアーティストを特集しつつ続巻を発行し続けていく予定です.

本ファンジンに興味を持ってくださった方は是非,こちらのブログをチェックしていただけたらと思います.ファンジン関連記事は「Das-Association」というカテゴリーに入れていく予定です.

 

その他ファンジン更新情報以外に,カンタベリー関連の記事も備忘録的にアップしていくつもりです.気が向いたらアルバムのレビューなども書くかもしれません…….

 

 

それでは,ここまでお読みくださった皆様,ありがとうございました.

どうか気ままで楽しいカンタベリーライフを!