Das-Association

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Dave Stewart特集を組んで「へえ~」と思ったこと①

早速ですがDas-Association vol.0のDave Stewart特集をするなかで,個人的に「へえ~」と思ったことをアップしていきたいと思います.

ファンの方からしたら「何を今さら……」という内容もあるかと思いますが,何とぞご容赦いただけたら幸いです!

 

 

まず第1弾はDaveのディスコグラフィーに関して!

こんな作品あったんだ~,え,こんなこともやってたの!?と思った作品3つをご紹介いたします.

 

①「The Odyssey Live」(2011)-David Bedford

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一番衝撃的だったのがこの作品.音源自体は1977年のもので,DaveがNational Healthで活動していた頃になります.この年の1月25日に,ロンドンのRoyal Albert HallでDavid Bedfordが自身のアルバム「The Odyssey」の完全再現ライブっぽいことをやって,そこにDaveがゲスト参加したようです.

このライブが「greatest keyboard event ever」というふれこみで行われたそうで,参加者が凄いことになっています.

Dave Stewartはじめ,Mike Ratledge,Jon Lord,Dave Lawson,Peter Lemerと「おいおいマジかよ……」と言いたくなる豪華メンツ.

またギタリストとしてMike Oldfieldが参加しています.なんでこんな凄いアルバム今まで知らんかったんだ.

これは聴くしかない!!と早速購入して聴いてみたのですが……

正直なところを言うと,全員がシンセサイザーを担当し,かつもともとあるアルバムの再現コンサートということもあって,誰がどこのパートを弾いてるのかよくわかりませんでした……ごめんね……(Dave Stewartだけはピアノを担当しているのでわかる).

実際に見ていたらめちゃくちゃ興奮しただろうな~と思います.だってこのメンツが一同に会すって凄くないですか!?Jon LordとMike Ratledgeが同じ空間にいるとか……そこにDaveもいるとか……カオスやんけ.

 

②「Two Faced」(1973)-Fischer&Epstein

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なんやこれ,と思ってクレジットを見てびっくり.

Dave以外にEggの他のメンバー(Mont CampbellとClive Brooks)も参加しているこちらの作品.

他にMichael Gilesも参加していて,かなりの曲でドラムを叩いています.

こちらのFischer&Epsteinというアーティストのこと自体はよくわからなかったのですが,Jack FischerさんとBruce Epsteinさんの2人組ユニットのようですね(まんまやな).Discogsで見てもこれしかアルバムは出てきませんでした.

アルバムの構成としてはA面がBruce Epsteinの曲,B面がJack Fischerの曲という分け方になっています.全体の雰囲気はちょっと気だるげなブルースという感じ……?

このアルバム,中々よかったです!ポップすぎず,かといって小難しくもなく,適度に渋くて非常に聴きやすかった一枚.

特にA面1曲目のMoonshineは,「Daveってこんな曲に合わせられるプレイもできたのか……!」と驚きました.

Discogsに何枚か出品されているので入手は比較的簡単に可能です(ただしLPのみ).

色々落ち着いたら,興味のある方は購入されてみてもいいかもしれません!買って損はないと思います.

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内ジャケにあったFischerさんとEpsteinさんの写真.よくわからんがいい人たちそう.

 

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Clive Brooks,多分Eggのメンバーの中で一番このアルバムへの貢献度が高い(色んな曲に参加している)はずなのに,Clive(of the group "Egg")とかいう雑なクレジットで不憫…….あとどうでもいいですけどDave Stewartがコーラスでクレジットされてるの,想像すると「フフッ」ってなりますね.

 ③「Nazareth」(1971)-Nazareth

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Nazarethといえばまさに正統派ブリティッシュ・ハードロック!って感じのバンドですよね(私あまり詳しくないのですが).そのデビューアルバムにDaveが2曲参加しています.

このアルバムもかなり好きです!

ゴリゴリのハードロックというより,ちょっとカントリーっぽい曲もあったりして哀愁を誘われる感じです.

一番好きな曲はDaveも参加しているRed Light Lady (Parts 1 & 2)かなあ.

Nazarethというと個人的にはHair of the Dogのイメージがとても強いのですが,あそこまでインパクトのある曲はなくとも粒ぞろいの良盤でした.

デビューアルバムがこれって考えるとめちゃくちゃ完成度高いな……

 

ちなみにプロデューサーは「グレイとピンクの地」をはじめ,多くのCaravanのアルバムのプロデュースを手掛けたDavid Hitchcockです.

そしてエンジニアはQueenでおなじみのRoy Thomas Baker

 

1969年にDaveはEggの1stアルバムをレコーディングしていますが,そのとき”While Growing My Hair”のエンジニアをRoy Thomas Bakerが務めています.

その流れでDaveがこのアルバムに参加することになったのかな…?とぼんやり思ったりもしました.

 

なおこのアルバムのレコーディングはTrident Studiosで行われているのですが,②でご紹介したFischer&Epsteinのアルバムも同じ場所で行われています.

②のクレジットを見ると,リリースは73年ですが,Daveたちが関わっている音源のレコーディングはこのアルバムと同じ71年に行われたそうで,「同じスタジオを使っていたからその流れで参加することになったとか…?」なんてまたまた空想したりしました.

 

そこまでちゃんと調べたわけではないので真偽のほどは不明ですが,こういうの想像するのって楽しいですよね.

 

それでは,『Dave Stewart特集を組んで「へえ~」と思ったこと』第1弾でした.

次回もお楽しみにいただけたら幸いです!